【重要文化財】日本民家集落博物館で江戸時代にタイムスリップ!インスタ映えも!

民博パンフアイキャッチ用 お出かけ

コスプレイヤーの撮影スポットになっていたり、過去にはNHK朝ドラの「わろてんか」の撮影現場としても使用されたことで話題になった「日本民家集落博物館」ってどんな場所?

スポンサーリンク

日本民家集落博物館は豊中市の「服部緑地」という公園の一角にあり、1956年にオープンした、屋外としては日本最初の野外博物館になります。

服部緑地自体の広さはなんと、約3万6千㎡で阪神甲子園球場の総面積くらいの広さ!

大阪では四大緑地に入る公園の一つで、公園の入り口や駐車場を間違ってしまうとかなりの距離を歩かないといけない事になるので、行く前に場所を確認しておくことをおすすめします。

集落のほとんどが国や府の文化財

敷地内には、江戸時代に建築された民家がそのまま移設されており、北は岩手、南は奄美大島の地域独特の建築様式で作られた民家が12棟見学できます。

そのすべてが指定文化財や国の重要文化財になっていて、それぞれ異なった地域の風土や習慣から生まれた生活様式がわかるようになっています。

日本民家集落でのコスプレ撮影

たまに、何かの衣装を着て中で撮影している人たちを見かけますが、勝手に撮影しているわけではなく、博物館の施設を時間で貸切利用できるようです。

半日 5000円
一日 8000円

日本民家集落博物館HP

普通に風景写真を撮るのはOKですので、四季折々でまったく異なる風景を撮りに、季節ごとで足を運んでみてはいかがでしょう。インスタにも写真が多数UPされています。 ^^

 

この投稿をInstagramで見る

 

Ishiguro(@must_fk)がシェアした投稿

有名な飛騨白川の合掌造りもここで見れます!

民博 合掌造り

「合掌造り」とは茅葺き(かやぶき)の勾配が急な大屋根を持つ民家のことで、屋根が手を合わせたような形になっていることから「合掌造り」と呼ばれるようになったそうです。

場所は岐阜県の庄川流域に集中的に分布しており、白川村荻町に残る合掌集落は、世界遺産に登録されています。

合掌造りの民家の屋根裏では、その大空間を生かして蚕の養殖が盛んに行われており、ここ民家博物館でも毎年6月頃に、蚕の飼育が体験できるイベントが催されているようです。
(新型コロナウィルスの影響で中止されている場合もありますので、事前にお確かめ下さい)

ちなみに数年前になりますが、実際に現地(岐阜県)の合掌造りの集落を撮影した写真がこちら。

岐阜 合掌造り

真冬に行きましたが、都会では体感することがない凛とした寒さで、茅葺きの屋根に積もった雪と、その村全体が趣きある景色になっていて、とても感動したのを覚えています。

ちょっと切ない伝説がある「日向椎葉」の民家

椎葉の民家

宮崎県椎葉村から移設された民家です。

この椎葉村にある伝説で、

その昔、戦いに敗れた平家一門を追って那須大八郎宗久が追討にむかうが、椎葉の地でひっそりと穏やかに暮らす落人たちを見て、戦意を失いその地にとどまり、暮らし始めたそうです。

やがて平清盛の末裔である鶴富姫と恋に落ちますが、幸せな日々は長く続かず、鎌倉へ帰還の命が下り、身ごもった姫を残し泣く泣く別れを告げこの地を去ることになります。

そんな「平家落人伝説」があるこの椎葉の民家では、「でい(客間)」で神楽が演じられ、村の人は縁側に座ってそれを楽しんだとされています。

そこからも推測される椎葉村の穏やかな風景が、この民家を通して感じられるような気がします。

ちなみに、この地域の椎葉神楽は約400年の伝統をもつ神楽で、国の重要無形文化財に指定されています。

亜熱帯性気候に対応した奄美大島の高倉

奄美大島 高倉

この高倉は、奄美大島本島の南西部、焼内湾(やきうちわん)の海岸沿いにある高倉で、高温多湿な奄美大島の気候に適した作りとなっています。

ツバキ科のイジュという木で柱が作られているらしく、ねずみが爪をかけて登ることができないように、それだけ堅い木で作られているのだそう。

風通しが良い作りになっているので、米や干物、大事な着物などを良い状態で保存することができるようになっています。

日本民家集落博物館を歩いてみて

民家集落博物館入口

上記にあげた以外にも、まだたくさん民家があります。

入口からは想像できないくらい中は広く、のんびりお散歩がてらに歩いても30~40分はかかりそう。

じっくり見て回ろうと思ったら、一時間以上は確実にかかりますが、民家を集めた博物館は全国的にも珍しく、その時代その地域に生きた人たちの暮らしぶりを感じることで、何か忘れてはいけない古き良きものがあるような、そんな気持ちになりました。

敷地内には所々、ベンチが置かれてあるので、休憩しながらゆっくり見学してみてください。

海外のガイドブックにもよく紹介されているようですが、平日は人も少なく、比較的ゆっくり見ることができます。

日本民家集落博物館へのアクセスや駐車場

住所:大阪府豊中市服部緑地1−2
開館時間:9:30~17:00
(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日が休館)
入館料:
大人 / 500円
高校生 / 300円
小・中学生 / 200円
幼児 / 無料
駐車場:服部緑地第一駐車場
(博物館専用の駐車場ではありません)


 

 

 

スポンサーリンク