家庭の生ごみは堆肥してリサイクル 気になる臭いや虫対策は?!

生ごみコンポストアイキャッチ画像 気になること

日々の暮らしの中でどうしても出てくる“生ごみ問題”
臭いや虫など、どれだけ対策しても発生してしまいますよね。
我が家も必要以上に食料を買い込まない、生ごみを捨てる前には水を切るなど、簡単にできる対策はやっていますが、やはり「ゼロ」にするのなかなか難しい・・・・
暖かい季節になってくると生ごみの臭いや虫被害などに毎年悩まされます。
そこで、最近よく聞く 生ごみコンポスト てどうなんだろう?と思ったので少し調べてみると、案外自分でも簡単にできそうな感じのものや、金額は高いけど商品として売られているものがあり、家庭で生ごみを堆肥しリサイクルするという考え方もありなのかなと思うようになりました。

今回は、生ごみ対策について書いていきたいと思います。

生ごみの堆肥をおすすめする理由

コンポストとは、家庭から生じる生ごみを堆肥し、園芸用やガーデニングに使用する肥料へとリサイクルすることで、枯れ葉や微生物によって生ごみを細かく分解し、発酵させる方法です。

コンポストをおすすめする理由は

  • 生ごみ用のビニール袋の使用頻度が少なくなる
  • ゴミが減る
  • 堆肥したものは、ガーデニングや畑の肥料として再利用できる
  • 環境にやさしい
  • 臭いが軽減できる方法もある

などです。

コンポストにも種類はたくさんあり、

\ 設置型 /
庭や畑がある家に限られますが、土を掘り蓋付きの容器を入れ下を埋めます。
落ち葉や雑草なども入れられます。

\ 回転式 /
容器ごと回転させる方法です。
回転させることにより、堆肥化に必要な酵素を供給します。
コツが必要になるので、初心者には不向きかも。

\ 密閉型 /
密閉容器に米ぬかや発酵促進剤などを入れ発酵させる方法です。
生ごみは分解されませんので、土に移して分解させます。
悪臭が発生するので、マンション住まいの人には近隣に迷惑がかかる場合も。

\ 段ボール型 /
段ボールで資材を入れる容器を作ります。
熟成させるのに3週間ほどかかりますが、安価で手軽にできる方法です。

\ 電動生ごみ処理機 /
温風で生ごみを乾燥させるタイプや、資材を回転させるタイプなどがあります。
室内に設置できますが、高価で電気代もかかり、音も気になるという問題もありますので、購入される際はよく検討しないといけません。

\ ミミズコンポスト /
ミミズに生ごみを食べて分解してもらう方法です。
ただ、ミミズも柑橘系など分解してくれないので入れる物を選ぶ必要があります。

初心者におすすめは「段ボールコンポスト」

初心者におすすめしたいのが、その名の通り段ボールを使用したコンポストです。
自分で用意した段ボールで手軽に自作できます。
まずはここから「コンポスト」体験してみてはいかがでしょうか。

用意するもの

  • 段ボール
    厚手で強度があるもの(二重のものが望ましい)
  • 底用の段ボールの板
  • ピートモス    15リットル
  • もみ殻くん炭   10リットル
    (その他腐葉土、おがくずなども基材になる)
  • 風通しの良い網目の台
  • 虫よけカバー(首元と袖口を結んだTシャツでも代用できます)
  • シャベル、スコップ
  • 温度計

作り方

①段ボールは二重にし、底を強化する。

・虫の侵入を防ぐために、隙間に布ガムテープで目張りをし、不要になったTシャツなどがあれば首と袖をふさぎ、かぶせます。
・置き場所は雨が当たらない場所に置きます。
・直接地面に置くと、段ボールが湿って壊れやすくなりますので、下には風通しを良くするための網目の台を置きます
・段ボールの中に、ピートモス15リットル、もみ殻くん炭10リットル、(その他落ち葉や雑草)を入れ、よくかき混ぜます。

ピートモスともみ殻くん炭は3対2くらいの割合です。(全体的な目安は段ボールの6割くらい。)
ピートモスとくん炭はホームセンターなどの園芸売り場で販売されています。

②生ごみを入れ混ぜる(適度に水切りをする)

・段ボールの側面に水分が付着してしまうと、ふやけてしまうので注意。
・生ごみの量は500グラム~800グラムくらい。
・塩分の多いものや繊維質の多い野菜、貝殻、花や草は分解されにくいですが、家庭から出る生ごみのほとんどは投入する事ができます。

できるだけ細かくしておくと分解が早いです。

基本的な手順

  1. 前日に入れた生ごみの部分をよくかきまぜる
  2. 中心に穴を掘って、今日の生ごみを投入
  3. 上から土(資材)をかぶせる
  4. 虫よけで覆う
・土はしっとりしてる程度でOK。(乾きすぎや水分が多すぎは微生物が活性化しないです。)
・混ぜたあとは温度計を刺しておく。
段ボール内の温度が5度~10度以上上がれば微生物が働きだしている証拠です。
・寒い時期は、微生物の働きが悪くなるため、日なたなどの暖かい場所に置いておく方が〇。

 

③一週間に一回程度は水分を500mlほど補給してかきまぜて下さい。

3週間くらいすると堆肥ができあがります。
ガーデニングなど実際に使用される場合は1~2か月ほど土に埋めてから使用すると、馴染みやすくなります。

④成熟期

・成熟期ななると発酵が遅くなり分解がされなくなります。(だいたい3ヵ月後)
・成熟期になったら生ごみを入れるのをストップし、また新しい段ボールコンポストを作ります。

慣れると本当に手軽でガーデニングの肥料にもなるので、おすすめの方法ではあるのですが、やはり虫や臭いも気になる・・・

という方には、虫が大量に発生してしまう前の対策方法をお伝えしますね。

生ごみコンポストはどうしても虫が発生するので対策を考える

冷凍野菜

コンポストを利用する際はどうしても付きものの、「虫対策」

虫好きな人はともかく、たいていの人は虫が苦手だと思いますので、出来る限り遭遇しないようにしたいですよね。
対策としては以下の通り。

  • 基本は、発酵しやすい40~50度くらいの土の温度を保つ。
    それにより虫の卵などを死滅させます。
  • 容器に容量オーバーの生ごみの量を入れすぎてしまうと、悪臭が生じ、臭いに反応して虫も寄ってきてしまいます。
    使用済みのコーヒー豆を土に混ぜるのもおすすめです。
  • 生ごみがでたらできるだけその日の内に投入する。
  • 生ゴミを追加するたびにピートモスや米ぬか、炭などを追加すると発酵が促進されます。

それでも虫が発生してきたら

それでも、虫はどこからともなく発生してきます。

少量の虫ならいいですが、どこかで卵が孵化してしまい大量発生してしまうと窓も開けられないという事にもなりかねません。

もし、うじ虫などが大量に発生してしまったら、米ぬかや使用済みに天ぷら油、糖分を入れて分解を促進させ、温度を上げます。(60度くらい)

そうすることにより、虫や卵を死滅させます。

さらに手間ですが、中身をすべて黒いビニール袋などに移し天日干しします。

その後、また再開してください。

そこまで手間をかけたくない方には、次にご紹介する電動生ごみ処理機をおすすめです。

臭いや虫のトラブルを避けたい方には「電動生ゴミ処理機」という選択肢も

マンション住まいの方や、臭いも虫も苦手な人には「電動ゴミ処理機」を使用してみてはいかがでしょうか。

電動生ゴミ処理機は、臭いの発生も防ぎ場所を取らず電動で堆肥化できます。

少しお値段は張りますが、一台1万~5万円代で購入する事ができます。

大きく分けると「乾燥式」と「バイオ式」があります。

乾燥式 バイオ式
処理方法 生ごみを温風で乾燥。短時間で水分を取り除く事ができる。 “発酵促進剤を混ぜ、微生物の働きにより、水分と炭に分解する。
処理時間 約85分~180時間 約4時間半~1日
臭い ほとんどしない 腐敗土のような独特の臭い
電気代(目安) 一回約30円程度 一か月約400円~1000円
大きさ コンパクト 大きい

 

生ゴミを処理機の中に入れて、スイッチを押すと自動で処理が完了します。

その後、1ヶ月半~ほど土と一緒に埋めておけば堆肥の完成です。

生ゴミが出た後すぐに処理するので嫌な臭いがせず、手軽に生ゴミを処理できますよ。

まとめ

コンポスト

コンポストといっても、種類や方法も様々ですが、各ご家庭のライフスタイルに合った方法でぜひ、生ごみ処理の方法を見直してみてください。自分にも地球にもエコな生活を心掛けていきたいですね。

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