焼いて食べたりとろろにしてご飯にかけたり、そのまま生でサラダにしてもおいしい長いもですが、料理中手がかゆくなったり、食べて唇がかゆくなったりしたことはありませんか?
もしかしてアレルギーかも?!と思ってしまいがちですが、長いもを触るとかゆくなる理由がちゃんとあったのです。
色んなレシピに応用できる長いも。
かゆみやぬめり、色の変色が気になって料理に使うのを敬遠しがちになってしまっては、もったいないです!
本日は長いもを美味しくいただく方法や、かゆくならない調理法をご紹介していきたいと思います。
もくじ
ズバリ!長いもを触るとかゆくなる原因は?!
長いもの細胞を顕微鏡でよく見ると、針のように細かいトゲトゲの物質がみられるのですが、この尖った先が皮膚の神経を刺激して、かゆくなる原因を作っているのです。
これらは「シュウ酸カルシウム」という成分で、長いものかゆみ成分の元になります。
皮を厚めに切ることで、この成分も切り落とされ、かゆみを出にくくするという方法もありますが、ぬめりは残ります。
では、このかゆみやぬめりを抑える方法はあるのでしょうか?
ついでにぬめりも取れる!かゆみを軽減させる方法?
かゆみ成分の「シュウ酸カルシウム」は酸に弱いので、調理する前にカットした長いもを酢水につけておくことで、かゆみを軽減することができます。
- だいたい水1Lに対してお酢大さじ1。
- 5分ほど置く。
- そのまま調理に使用する。
これだけでかゆみが感じにくくなります。

そうです!
さらにお酢にはぬめりを取る力もあるので、まな板や調理器具にも酢水を使うことで、ぬめりも取れて、調理もしやすくなりますよ。
茶色い長いも・・・変色を防ぐには?
いざ食べる時に、すりおろしたりサラダにした長いもが茶色くなってる事ありませんか?
長いもに含まれる「ポリフェノール」が原因で空気中の酸素に触れることにより、時間がたつと酸化して変色してしまうのです。
変色したからといっても味に問題はありませんが、見た目がちょっと気になりますよね。

調理前に酢水につけておく事によって、変色も防ぐことができるのです。
お酢は
「かゆみ」
「ぬめり」
「変色」
と一石三鳥ですね!
すりおろした場合
すりおろした場合は直接お酢を入れればOK!
臭いや味は気になりません。
ちなみに、すりおろす場合はプラスチックや陶器のすり鉢ですった方が酸化をより防げます。
それでもかゆみが出てしまった場合は?
調理中、それでもかゆみがでてしまっては、他の作業を中断してしまう事になりかねません。
そのような場合は応急処置として、かゆみがある箇所に、薄めたお酢をつけてこすります。
その後、熱めのお湯に1~2分ほど浸してみて下さい。
または、レモン汁でも代用できます。
長いもは上記でも触れたとおり、酸に弱いので、ある程度のかゆみはこれで治まるはずです。
そもそも長いもには旬の時期がある?!
スーパーでは一年中見られる長いもですが、長いもの生産は北海道や東北地方が多く、春と秋の年に2回収穫の時期をむかえます。
秋掘り(11月下旬~12月)
水分を多く含みみずみずしく、新じゃがのように皮が薄い。
ひげ根を火で軽く炙れば皮ごと食べることができます。
ジューシーな長いもを使ったおすすめの食べ方は「長いも短冊」や「浅漬け」で触感が楽しめます。
春掘り(4月~5月)
雪の下でじっくりうまみ成分が凝縮されるため、熟成された美味しさがあります。
熟成された甘味をそのまま味わえる「とろろ」を使った料理がおすすめ。
どちらも、上手く特徴をいかしたレシピができそうですね。
疲れた胃腸に優しい長いもレシピ

長いもは酸化酵素の「ジアスターゼ」という成分を含んでおり、でんぷんの一部が分解されるので、生で食べても胃もたれせず、胃に優しい食べ物なのです。
また、ぬめり成分は体内の水分バランスを整える胃粘膜を守ってくれています。
長いもを美味しく調理するコツ
サラダや和え物
生で食べる場合は、繊維に沿って縦切りにすると、、シャキシャキとした食感とみずみずしい味わいになります。
ソテーや揚げ物
加熱調理をする場合は、繊維を断つように輪切り(横に切る)にすると、甘みが増して、ホクホクした食感になります。
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簡単10分*おうち居酒屋*山芋チーズ焼き by *anglique*

まとめ
今まであまり気にならなかった、長いもとかゆみについて。ある日ふと不思議に思ったので調べてみると、かゆくなる原因がちゃんとあったのですね。ちょっとしたひと手間でかゆみやぬめりがなくなりますので、長いもを使った料理を作る際は、ぜひ試してみてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。