
ある日ふと家の中のどこからか、異様な臭いがしていることに気づき、絶対「ヤツ」だ!!と確信した私は、ひとつ心当たりがある場所に確認しにいくと、
「やっぱり!!」
そう、とり込んだ洗濯物に”カメムシ”がくっついていました・・・。
この記事では、不快害虫でもあるカメムシの対策について書いています。
カメムシの生態

カメムシといえば「緑色」か「茶色」の五角形ぽい形をした虫を想像すると思いますが、カメムシの種類は世界中でも数百種類といわれていて、日本でも90種類近くのカメムシが確認されているそうです!
中にはオレンジ色で黒の反転模様のカメムシやメタリックな光沢を持つ「日本一美しいカメムシ」と呼ばれるものまで様々な模様や形をしたカメムシが存在するそう。
一年中を通して発生しますが、繁殖期は4月くらいになり、一番活発になるのは5~11月になります。

産卵したら1~2週間ほどで孵化し、卵から産まれたカメムシは約1ヵ月で成虫になります。
カメムシの口はストローのような針状の口器がついており、この口器を使って果物や植物、などの水分を吸って生存しています。
カメムシによる被害
普段は草むらに潜んでいますが、暖かくて日当たりの良い場所を好むため、活動時期でもない冬でも、暖かい住宅で越冬しているカメムシに遭遇して被害に遭うことがあります。


と、被害は絶えず、特に臭いということは有名ですが、農作物や庭の木や植物なども養分を吸われると、実らなくなったり成長しなくなります。
冬でもカメムシの対策を

一年中発生するといわれているカメムシですが、真冬はさすがに動きも鈍くなります。
しかし、昨今の温暖化と暖かい家の中で越冬するカメムシもいるので、いつカメムシの被害に遭ってもおかしくないので、そうならないためにも対策をいくつかご紹介したいと思います。
家の中への侵入を防ぐ対策
- なるべく細かい網目の網戸に変える
- 隙間を塞ぐ
- 洗濯物を取り込む時に付いてないか確認する
(特に白いものを好むといわれています)
カメムシが嫌いな臭いで対策
- 酢(木酢液)
- ハッカやミント系の芳香剤を網戸に吹きかけておく
- 家庭菜園などをされているお家は、近くにミントの苗を植えておいても効果的。
- ハッカ油などを薄めて散布する
忌避剤で対策
忌避剤はカメムシだけではなく他の害虫にも効果があるのでおすすめです。
- 窓や網戸にスプレーするタイプ
- 凍結するタイプ
- 煙で撃退するタイプ
- ベランダ等に吊るしておくタイプ
カメムシを見つけたら
もしカメムシを見つけても決して刺激してはいけません。
ティッシュなどでも捕まえようとすると身を守ろうとして悪臭を放たれます。
殺虫剤などがない場合はペットボトルなどで捕まえる事もできます。
ペットボトル
ペットボトルの口にカメムシが入るように誘導して、入ったら蓋を閉めます。
そうすれば、多少雑に扱っても臭いは外に漏れません。
ガムテープ
お腹から臭いを発するので、ガムテープに貼り付ける場合は背中からそっと貼り付けて捕獲します。
カメムシのにおいの取り方
もし知らずに触ってしまい、臭いが服や体についてしまったら
- 手や体はオリーブオイルで洗い、馴染んだら(あれば)柑橘系の洗剤や石鹸で洗う
- 服も柑橘系の洗剤が効果的
- 衣類はスチームアイロンやドライヤーなどの高熱で臭いを飛ばす
などです。
カメムシのにおいはいつまで続く?
それでもカメムシの臭いは完全にはなかなか取れません。
どういう状況で、どの種類のカメムシでどれだけの量を出したのかにもよりますし、しばらく嫌なにおいは記憶としても残ってしまうこともあると思います。
上記の方法でもにおいが消えない場合は、根気良く2~3日はしっかり消臭してください。
ちなみに
この独特の臭いは身を守る他に、危険を知らせる警戒フェロモンであったり仲間を集める集合フェロモンの役割もあるそうです。
が、
同じカメムシでも臭いの差があるらしく、種類によってはカメムシ同士を閉じ込めておくと、お互いのにおいで失神してしまうという実験結果もあるそうです!!
まとめ
どんな害虫でも、発生してしまったら駆除するしかないので、その手間と苦痛を少しでも少なくするために、できるだけ事前の対策と遭遇してしまった時に駆除できるアイテムを取り揃えておくことをおすすめします!